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大きな視点でプロジェクトをまわし、世の中に還元していけることがNICTのメリット

遠峰 隆史

サイバーセキュリティ研究所
サイバーセキュリティ研究室 主任研究技術員
2012年慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得大学後、大学研究員を経て2013年NICTへ入所。その後、民間企業に移りエンジニアとして勤務したのちに、2020年NICTに再び入所。現在はサイバーセキュリティ研究室主任研究技術員としてネットワーク運用やインターネット、標的型攻撃対策、5Gセキュリティに関する研究に従事。

NICT入所のきっかけ

ネットワークの世界に憧れた幼少期。博士課程での研究を経て、人とのつながりからNICTへ

もともと小学生のころからコンピュータに興味があり、「インターネット」が流行語大賞をとり、我が家にもパソコンがやってきたのが中学生のときです。離れたところにいる人とコミュニケーションがとれる、いろんな情報を浴びるように得られるというのは、当時の僕には衝撃的な体験でした。そのような世界に憧れ、いつかネットワークを作る側、支える側になりたいというようなことを考えるようになりました。

大学の博士課程では、ルーティングプロトコルなど、インターネットを構成するネットワークの運用や関連技術の研究を行っていました。NICTへは、博士課程で実施していたNICTからの委託研究が終わるころ、学際研究プロジェクトで交流があった方からサイバーセキュリティ研究室の鈴木未央さんをご紹介いただいたことが入所のきっかけです。

正直にいうと、サイバーセキュリティ分野には興味がありませんでした。サイバーセキュリティは、いわゆる攻撃と防御のいたちごっこで、技術が新しくなっても常に攻撃者側が優位であるというところに不愉快さを感じていたからです。それでも、ネットワークのあるべき姿とセキュリティをどう両立させるかを考えるときに、反証的なところから物事を見られるというところが、サイバーセキュリティ研究所の一員としての意味があると考えています。

仕事内容

活動の芯はあくまでもネットワーク。サイバーセキュリティはそのひとつのツール

現在の活動のメインは5GおよびB5Gのコアネットワークのセキュリティ検証環境の構築およびセキュリティ検証で、そのほかに標的型攻撃誘引基盤STARDUSTの研究開発やインフラチームのメンバーとしても業務を行っています。

僕の芯はあくまでもネットワークで、サイバーセキュリティはそのひとつのツールだと思っています。ネットワークを考えたとき、サイバーセキュリティを考えなくてもよいということにはなりません。ネットワークを使って世の中をよくしていくため、幸せにしていくために、自分にできることをなんでもどんどんチャレンジしていきたいですね。

今後の目標

可能性を試せる環境を作り、ネットワーク社会を支えていく

民間企業で働いていたこともあり、限られたリソースの中で何かを生み出すことは嫌いではありませんが、大きな視点でプロジェクトをまわし、将来的になんらかの形で世の中に還元していくということができるのがNICTで働くうえでの利点です。ネットワークがインフラとして使われるようになりましたが、まだその可能性の一部しか使えていないように思います。まだ使われていない可能性へのアプローチ、例えば、ネットワークを中心に、サイバーセキュリティだけでなくそれ以外の分野とのかけはしになり、可能性を試せる環境を作って、ネットワークが必須になった社会を支えていくことができれば、と思っています。

オフタイムの過ごし方

子どものお世話の合間に仕事。平日にお休みをとって気分転換することも

朝、子どもを小学校、保育園に送り出して1日がはじまり、お迎えなどでバタバタしている間に仕事をして、と、平日はオンオフの気分転換はできていないかもしれません。休日も子どもの世話が中心になるので、平日にお休みをとって好きなことをする、ということはあります。好きなことのひとつがディズニーのテーマパークへ行くことですが、コロナ禍でしばらく行けずにいました。下の子どもがまだ小さいので、乗り物に乗れる年齢になったら家族で行ければいいなと思います。あとは、昨年から妻に誘われてテニスをするようになったことでしょうか。暑いなかでもテニスをします。スクールはインドアなのでエアコンは効いていますが、やっぱり夏のテニスは暑いですね。

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